12月31日(金)

晴れ
●冷え込む。印刷所から28日に花冠を発送したとメールがあった。可能なら12月31日までに届けて欲しいと連絡しておいたのだ。福岡からだけど、もしや30日に届くかと待っていたが、予定通り今朝届いた。今回は40ページで70冊印刷してもらった。冊数はちょうどよい感じなのだが、80冊にしたほうがいいかもしれない。保管20冊で残部が5冊。
●11時ごろ届いたので、すぐ用意していた封筒に入れ、本局の綱島郵便局から送った。郵便局までは15分ほどを歩いて行ったが、混雑していた。郵送は40冊。手渡しは4冊。年内に発送できて、肩の荷が下りた。
誤字はなかったが、ミスが3カ所見つかった。電子ベースで校正したが、乱視と老眼の眼では、ろくな校正ができない。もう少し拡大して見るべきだった。それに、ワードが途中から具合が悪くなった。どこか気づかないうちに触っているにちがいない。これが、とにかく、気になる。なんとか直したい。
●大晦日。蕎麦と握りずし。蕎麦は芹と天かすだけ。蕎麦も、握りずしも半人前ずつでちょうどよい。
●きのう調味液に浸しておいた丹波の黒豆を煮た。数の子の塩抜き、田作りを作った。黒豆も田作りも味よくできた。来年からは、年に免じて、お節はいろいろ作らないことにした。三つ肴、煮しめ、なますぐらいにしたい。材料はこれまでの癖でいろいろ買ってしまった。ぼつぼつ作る。飛騨牛をもらったので、すき焼きにしようかと。
●元たちはスカイプで年始をすると言ってきた。それで、用意していた食べ物など、明日冷凍で送ることにした。句美子と友宏さんは年始に来る。なんだか、掃除がはかどらない。まだ気になるところが残っている。目を瞑る。

12月30日(木)

●花冠の仕事が一段落したので、気になっていた秀之さんのアンソロジー、季語の振り分け間違いについて電話。
●俳壇から、俳壇年鑑への投稿依頼があったので、その件について二人から相談を受ける。
●松江の彩雲堂の若草や花びら餅などを妹が送って来る。
●花冠の編集で美容院に行くのが延び延びになっていたが、ようやくカットできた。帰り花屋に寄って正月の花を買った。千両、白葉牡丹、チューリップ。

12月29日(水)

●月例ネット句会の賞品を送る。俳句はがきとコーヒー。最初スマートレターに入れたが、コーヒーで厚みがありすぎるので、一袋減らしたが、それでも厚みがありすぎるので、A4の封筒に詰め替えた。包装に手間取った。郵便局が締まる5時前にようやく発送できた。今日はこれで一日つぶれた。
信之先生の俳句はがき。
   室戸岬
わが白息朝日の色となる岬  信之
  四国遍路25番札所津照寺
枯野通り寺から寺へ来て泊まる 信之
●府中の妹から野菜がいろいろ送られてくる。慈姑の産地なので慈姑、白菜、蕪、ほうれん草、小松菜、水菜、柚香、ぎんなんなど。

12月28日(火)

快晴
●はがきに書く俳句を決めるのに、迷う。気楽にと思えばいいが、つい考える。
バシッと決まらない。
春 つばくらめ胸の白さを朝の日に  正子
夏 目高にもうれしさありぬ水替えられ 正子
秋 木の実降るはっしと森に鋭き音を 正子
冬 枯木より明るさ生まれ風生まれ 正子
●小さい妹が、源吉兆庵の干柿と白あんの和菓子を送って来る。薄く切って抹茶といただく。

12月27日(月)

快晴
寒星を過ぎゆく雲のかく速し 正子
凍星のまばらに出でて大きこと 正子
葉牡丹の真白を掴み買う男  正子
●印刷所から、12月31日までの到着を希望なら、電子本を至急チェックしてOKを出してくれれば、間に合うと返信があった。年末ぎりぎりまでやってくれるのだ。誠意に感謝。
●月例ネット句会の賞品の発送準備。例年通りのコーヒーと俳句はがき。俳句はがきの用意がまだ終わっていない。明日中にはなんとか、発送したい。
●コロナのせいで、2年振りの横浜駅。横浜そごうも2年振り。店内の鳩居堂で葉書を選ぼうとしたが、冬のものだけ。罫線のある四季の葉書(秋冬)があったので、便り風でいいかもと、これにした。帰り、日吉の天一書房でカレンダー、ダイソーで発送用封筒を買った。運よく角6号があった。

12月26日(日)

晴れ
●花冠366号の最終編集。編集長句美子に、今日は、早めに来てチェックしてくれるよう頼んだ。午後7時ごろ印刷所に原稿をメール。PDFの原稿を圧縮ファイルで送る、12月31日までの出来上がりを希望。無理かもしれない。
●365号よりはましな編集が出来た。ワードはその都度新しい機能が見つかる。ネットで検索して、やり方を見つける。一度やったことを忘れていることがある。句美子がやっていることを黙って覗きこんで、煩がられながらも、やり方を覚える。
パソコンが一般に広がったころ、愛媛大学のドイツ語教室におられたライネルト先生が、「パソコンは伝統文化と同じだ。」いうようなことを言っておられた。誰かがパソコンを使っているところを見て、見よう見まねで覚えるのだと。まさに、その段階。自分で本をさがしたり、ネットを検索して使い方を見つけるが、誰かがやっているのを見て覚えるのが早くて確実。

2021年月例ネット句会金賞作品

2021年月例ネット句会金賞作品
①1月 夫の忌の晴れて海へとアロエ咲く  柳原美知子 
②2月 芽ぐむ木の窓の明るい喫茶店     吉田 晃 
③3月 参道をまっすぐ春の海へ出る    柳原美知子 
④4月 桜咲く中へ噴水あがりけり      多田有花 
⑤5月 風の香やトロッコ列車川沿いを    小口泰與
⑥6月 郭公の峰の遠くに晴れ来たる    桑本栄太郎 
?7月 風群れて青田を翔けてゆく軽さ    吉田 晃
⑧8月 靴ひもを緩めて食らうかき氷     西村友宏
⑨9月 稜線の確と定まり秋気満つ     桑本栄太郎
⑩10月 草の実の簡素な色が野にあふれ   吉田 晃
⑪11月 建つ家の槌音高く冬に入る     藤田洋子
⑫12月 花野枯れ薄き匂いの風の野へ    吉田 晃
 今年も月例ネット句会を無事終えることができました。すばらしい俳句作品が生まれたことをうれしく思います。
 さて、年末恒例となりました「月例ネット句会金賞作品」の好きな句への投票をお願いします。好きな句を3句選び、その番号を下のコメント欄にお書きください。みなさんの投票が出そろったところで、締め切りといたします。
よろしくお願いいたします。 
12月26日
主宰 髙橋正子

12月24日(金)

晴れ夜中雨
真夜の雨イブの街灯きらめかす 正子
葉牡丹の白とむらさきうず巻かせ 正子
●年末となって思わぬ用事が入って、花冠366号、正子の俳句日記の編集に手間どる。昨日、印刷所に送る予定が崩れてしまった。
●366号、4ページ増やし40ページにしなくてはならなくなった。ワード原稿をPDFに直して、印刷してみる。校正をして夜中を過ぎ、25日の午前5時半ごろとなった。寒気団がきて、大雪になるところもあるというので、今夜は行火で寝床を温めて眠った。

12月23日(木)

晴れ
●元希のクリスマスプレゼントに『The Gruffalo』の絵本とCD、お菓子など、宅急便で送った。急に『The Gruffalo』の日本語訳を思いついた。文法意識して訳して粗いが16時の宅急便受付締め切り時間になんとか間に合った。
 《グラッファロ》             
       ジュリア ドナルドソン作
       たかはし まさこ訳
きつねの話
いっぴきのねずみが ふかくてくらい森のなかを さんぽしました。
いっぴきのきつねがそのねずみに会いました。そのねずみはおいしそうに見えました。
「ちびのちゃいろねずみくん、どこへ出かけてるの。
ぼくの土のなかの家におひるごはんを食べにおいでよ。」
「すごくしんせつなんだね、きつねさん。でも だめだよ。
ぼくは、グラッファロとおひるごはんを食べるよていなんだよ。」
「グラッファロって? グラッファロってなに? 」
「グラッファロだよ! おや、きみは知らなかったの?」
「かれは おそろしいきばと、おそろしいつめと 
そしてあごにおそろしいは歯があるんだ」
「かれとどこで会うよていなの?」
「ここだよ、この岩のそぼ…
それから かれの大すきな食べものはロースト フォックスだよ。」
「ロースト フックスだって!おう びっくり!」ときつねさんは言いました。
「さよなら、ちびだ!知らないのかね?
グラッファロのようなそんなもんなんていないよ。」
ふくろうの話
ねずみはどんどん行きました、ふかくてくらい森の中を。
一わのふくろうがねずみに会いました、そしてそのねずみはおいしそうに見えました。
「どこへ出かけてるの、ちびのちゃいろねずみくん。
ぼくのこずえの家でいっしょにおちゃをしようよ。」
「びっくりするぐらいしんせつなんだね、ふくろうさん。でもだめだよ….
ぼくはグラッファロとおちゃをするよていなんだ。」
「グラッファロって! グラッファロってなに?」
「グラッファロだよ! おや、きみは知らなかったの?」
かれはこぶだらけのすねをしてつま先は外をむいて
そしてどくのあるいぼがはなの先にあるんだ。
「どこで会うよていなの?」
「ここだよ。この小川のそば。
それから、かれの大すきな食べものはふくろうアイスクリームなんだ。」
「ふくろうアイスクリーム? トゥフィー!トゥフー!」
「さよなら、ちびねずみくん」そしてふくろうはとびさりました。
「ばかな ふくろさんだ!しらないのかね?
グラッファロのようなそんなものはいないよ。!」
ねずみはどんどん行きました。ふかくてくらい森のなかを。
いっぴきのへびがねずみに会いました。そしてそのねずみはおいしそうに見えました。
「どこへ出かけてるの、ちびのちゃいろねずみくん?
ぼくのまるたをつんだ家にごちそうを食べにおいでよ。」
「きみはすばらしくしんせつだね、へびさん、でもためだよ
グラッファロとごちそうを食べるよていなんだ」
「グラッファロって?そのグラッファロってなんだい?」
「グラファッロだよ!おや、きみは知らなかったの?」
かれの目はオレンジ色だよ。かれのしたは黒いよ。
かれのせなかじゅうにはむらさきのとげがあるんだよ。」
「どこでかれにあうよていなの?」
「ここだよ、このみずうみのそば
それから、かれの大すきな食べものは、スクランブル スネークだよ。」
「スクランブル スネーク? ぼくもうかくれなくっちゃ!
さよなら、ちびねずみくん」そしてへびさんはするすとすべって行きました。
「おう!」
ところで、おそろしいつめがあって、おろそしいあごにはおそろしい歯がある
生き物はだれだろう?
かれはこぶだらけのすねをして 外をむいたつま先をして はなのさきにどくのあるいぼがある。
かれの目はオレンジ色で、かれのしたは黒い。
かれのせなかじゅうには むらさきとげがある。
グラッファロの話
「オーたすけて! オー ノー!」
「グラファロだあ!」
「おれさまの大すきな食べものはー!」とグラファロが言いました。
「きみはスライスしたパンにのせるとおいしいだろうな」
「おいしい?」とねずみは言いました。「ぼくをおいしいと言わないで!
ぼくはこのふかくてくらい森のなかで、いちばんこわい生き物なんだ。
ぼくのうしろから歩いてきてごらん。そしたらすぐわかるよ。
みんながぼくをこわがるよ。」
「おう、いいとも」とグラッファロはふきだしてわらいそうになって言いました。
「きみが先に行ってよ。そしたら僕が後をついて行くから。」
 二人がどんどん歩いていったとき、グラッファロが言いました。
前のほうの草のなかにシュッというのが聞こえるよ。」
へび、ふくろう、きつねの話
「へびさんだ。」とねずみが言いました。「やあ、へびさん、こんにちは。!」
へびさんは一目グラッファロを見ました。
「おう、こりゃあ!」というと「さよなら、ちびねずみくん」と
じぶんのまるたをつんだ家にすぐにすべりこみました。
「わかった?」とねずみさんは言いました。「ぼくがきみにそういっただろ。」
「おどろいた!」とグラッファロは言いました。
ふたりがもうすこし歩いていったときにグラッファロが言いました。
「前のほうの木のなかでホ―というこえが聞こえるよ。」

「ふくろうさんだ!」とねずみがいいました。「おや、ふくろうさん、こんにちは。!」
ふくろうさんはグラッファロを一目見ました。
「ブー フー!」と言いました。「さよなら、ちびねずみくん」
そしてこずえのじぶんの家へさっと飛んで行きました。
「わかっただろ?」とねずみさんはいいました。「ほくがきみにそう言っただろ。」
「たまげたよ」とグラッファロはいいました。
二人がもうすこし歩いて行ったとき、グラッファロが言いました。
「道の前のほうで足音が聞こえるよ。」
「きつねさんだ」とねずみはいいました。「おや、きつねさん こんにちは!」
きつねさんはグラッファロを一目見ました。
「うわー たすけて!」と言いました。「さよなら ちびねずみくん」
そしてじめんの中の家に走って入りました。

ねずみは言いました。「グラッファロさん、さあ わかったでしょ。
みんなぼくをこわがるでしょ!
でも いま ぼくのおなかがグーグーなりはじめたよ。
それから、ぼくの大すきな食べものは・・グラッファロ クランブル(おかしのなまえ)だよ!」
「グラッファロ クランブル!」とグラッファロが言いました。
そして風のように急いで向きをかえて飛んでにげました。
みんながさったあとは
ふかくてくらい森のなかは、あたりぜんぶがしずかでした。
ねずみは木の実をひとつ見つけました。その木の実はおいしかったのでした。