2月22日(火)

晴れ
●日吉商店街へ散歩がてら出かける。金蔵寺の裏山の西の端から山道の階段をのぼり、普通部のグランドへ出て、テニスコートの脇を通り、サッカーグランドをぐるっと回って、流れがある松の川緑道を歩く。誰一人通らない。流れの少し上に止まった小鳥と目がぱちりと合い、息をのんだとき、飛び立った。鳥の名は、咄嗟に思い浮かばなかったが、ふわふわに膨らんだ鳥はジョウビタキの雌のようだった。
●松の川緑道をぬけ、日吉地区センターに出て、浜銀通りから日吉駅に到着。歩いたのは2kmに足りない。本屋へ寄る、目当ての本があったためしがない本屋だが、新書を立ち読み。
●今日は2が6個並び、2022年2月22日。にゃんにゃんで、猫の日らしい。猫はCATと英語でいうが、CATは猫科の動物、虎やライオンも言うと孫の英語の本にあった。幼児語ではあるまいかとも思うが、真理のほどは。子どものとき、ねずみを獲った猫を見ているから、猫は怖い。

2月20日(日)

小雨のちくもり
●「落花流水」の原稿、初校を返す。
●ドメインの更新を2件行う。2件とも、以前使って、現在は使用していないが、将来を見越して残している。
suien.ne.jpは、jpがあるので、普通の2倍の値段。
internet-haiku.org  これは、インターネット俳句協会のもの。現代俳句協会、俳人協会、伝統俳句協会の次にインターネット俳句協会として作られた。その設立総会は、江東区の芭蕉記念館で開催され、信之先生始め、花冠の会員のほかに、これからの俳句界を担う40代のひろそ火主宰木暮陶句郎氏、俳句スクエア代表五島高資氏、俳句アトラス出版、海光主宰の林誠司氏、高山れおな氏、石母田星人氏(記憶が不確かだが)も出席されたと記憶している。
●パソコン周りのものを買いにセンター北まで。日吉駅の電器店が先日閉店したので、不便になった。帰り、阪急のアンデルセンに寄り大好きなのでダークチェリーのパンを買った。農協の花苗はストックなど元気そうだが、小雨に降られ濡れていて、見て過ぎただけだった。
●コロナの後遺症に、上咽頭炎が関係している話を聞いた。上咽頭炎を治療するとよくなることがあるらしい。オミクロン株は、肺炎や肺臓炎よりも気管支炎や上咽頭炎の症状寄りと言うことらしい。自律神経にも関係するらしい。もし、耳鼻科の先生にかかるとすれば、上咽頭炎に詳しい先生がいいかもしれない。

2月19日(土)

曇りのち雨
●「俳壇4月号の」「落花流水」の初校を受け取る。師系が臼田亞浪、川本臥風となっているところを、どうするか考える。髙橋信之を加えるか、川本臥風を削除して高橋信之を入れるか。両案を編集部に提示してみる。22日(火)締め切り。
5名5句を読みかえすと、今開催中のスケートの団体パシュートのような感じに読み取れた。一人一人の句の力と、五人五句が団体としてそろったときの句力がかなり、うまくいっていると思えた。美知子さんも言ってくれたが、構成がうまく行って、みんなの句も胸を打つものがあると。走り終えた気分。依頼を受けた「落花流水」テーマが良かったということもある。
●確定申告の書類ができたが、2、3日置いて郵送する予定。大した書類ではないが、書き方の説明を読みながら、埋めていくのは結構面倒。

2月18日(金)

晴れ
夫早寝亀鳴く声の聞こえそう  正子
伊予柑の丸がすっぽり掌    正子
伊予柑を香らせドイツ人たりし 正子
●昨日、息子が孫の塾の送迎を頼んできた。まさかの依頼に、びっくりしたが、コロナ事情の折、年寄りでも役立てばと、そのつもりでいた。朝になり、しなくてよくなって、ほっとする。
ネットで電車やバスの時間を調べたり、塾の場所を確かめたり、シュミレーションをしたり、時間を費やした。また、何かのときに役立つだろうけど。
●Sehnsuchtと言うドイツ語をこのごろときどき聞いたり見たりする。朝日に多和田葉子さんの連載小説は思わぬ展開をするので、よく読んでいる。そのせいもあって、気持ちがドイツ寄りになって、耳に、目に入るのかもしれない。
憧れとか、郷愁とかの意味のようだけれど、たくさんの意味があるらしい。日本語訳を見ても、2,30はありそうだ。こんな心は一体どういう心なのかと思う。言葉ではなくて、音楽なのかとも思ったりする。これって、ドイツ人らしい心かもしれないと思ったり。じゃ、日本人らしい心を表す言葉はなんだろうと。思いつかない。

2月17日(木)

晴れのち曇り
手を伸ばすその先にあり藪椿 正子
藪椿赤き花のほつほつと   正子
竹林の端に一樹の藪椿    正子
●2月月例ネット句会の入賞句全部にコメントを書き、終わりの挨拶を書き、2月の月例句会を終わる。
●自由な投句箱、星印は付けているが、秀句とそのコメント4日分ができていなし。一念発起、きのうまでの分を書く。
●日吉商店街の銀行と郵便局に歩いて行く。帰りは、赤門坂のところを西に入ると井上正夫の碑がある丘の2丁目の道を通る。水木や芒があった土地という土地ではないような場所に、新築の家が建ち、外国人らしい表札がかかっていた。すぐ傍は竹林。竹林の端に藪椿。花の赤が濃い。ちょっと風流な住人にも思える。そこから金蔵寺の裏山の横を通る階段をぬけて帰る。

ご挨拶/2月月例ネット句会を終えて

ご挨拶
オミクロン株コロナの感染が止まりません。気を付けてもこれ以上気を付けようがない感じです。収束を願うばかりです。その中でも、ネット句会とはいえ、いつもと変わらず句会が開催できましたことは、ありがたいことだと思います。
2月月例ネット句会にご参加ありがとうございました。今月は、14名の方の参加でした。(全員投句を目指して、川名ますみさん、友田修さんの句は自由な投句箱から最最近の句を管理者が投句しました。)
入賞の皆さまおめでとうございます。選とコメントもありがとうございました。
先月の句会から1か月ほど経って、野山の景色や花や木が、がらりと変わってきているのに、ご投句を読んで改めて思いました。微妙な変化や移ろいを上手に、いろんな見方で捉えられいて、勉強になりました。俳句は何年作っても、見逃していることがたくさんあると思いました。来月の句会を楽しみに、これで、2月月例ネット句会を終わります。
2022年2月16日
主宰髙橋正子

2月16日(水)

晴れ
●コロナワクチン3回目の接種券が午前中に信之先生に届く。明日はクリニックが休みなので電話をかけ、接種できるか訪ねると、来院して予約を取ってくださいとのこと。午後から出かけ、予約する。クリニックは人があふれる程大勢で、ほとんどの人がワクチンの予約だった。みんな思うところは同じ。28日午後の予約が取れた。
●確定申告の用紙が届く。締め切りが4月15日なっている。
●生協の配達。お八つに、山口の本わらび粉の外郎。ヒロタの定番シュークリーム。プレゼント用のモロゾフのマドレーヌ・クッキーセット。

2月15日(火)

晴れ
●句美子が家事が楽になるようにプレゼントしてくれたヘルシオ。茹で卵や茹で菜は便利でよく使う。料理には、使ってはみるが、肉じゃがとか作ってみるが、自分でしたほうが加減がいい。句美子が贈って無駄だったかと気にしていたので、今日はホワイトソースと林檎のコンポートを作る。ホワイトソースは簡単(小麦粉15g、牛乳200cc、塩、コショウ)。コンポート(林檎2個)は柔らかいが、これ以上固くても、の感じ。残りの白ワインを使ったが問題なく。
早速、ポテトグラタンを夕食に作る。玉葱小半個、じゃが芋小2個、海老(ベーコンか鶏がいいと思うが)。塩少々、粉チーズ30g、バターは皿に塗るだけ。あつあつが食べ応えある。トマトサラダとたたき胡瓜で、口を冷やしながら食べる。

2月14日(月)

晴れ
烏鳴く芽木の梢につつまれて  正子
耕の今日はここまで穴掘りて 正子
パンジーの中に入り込み雀たち 正子
●朝は冷え込むが、日がのぼると少し暖かくなった。
●「落花流水」のテーマの5句、原稿締め切り。迷いに迷う。

■2月月例ネット句会/入賞発表

■2022年2月月例ネット句会■
■入賞発表/2022年2月13日
【金賞】
8.裸木の白壁に影立たせおり/祝 恵子
「裸木や白壁に影立たせおり」とすれば、さらに意味が通りやすくなると思う。「影立たせ」が秀逸で、白壁に映った影が、影でありながら、再び、立ち上がっている。(髙橋正子)

【銀賞/2句】
10.芋粥を遺影の母へ供えけり/吉田 晃
普段家庭ではさつま芋を入れた粥も芋粥と言われるが、俳句では、自然薯を入れて炊いた粥のこと。貴重な自然薯が手に入り、やらわかく粥に炊いて、仏前の母に供えた。母への行き届いた思いの句。(髙橋正子)

19.寒林に水音添いくる母の忌よ/柳原美知子
寒林を歩くと水音が身に添ってくる。思えば母の忌日である。いつの間にか、母といるような透明な感覚に襲われる。言葉にし得ない母への思い。(髙橋正子)

【銅賞/3句】
13.妻と見る高層階から春空を/高橋秀之
妻と上がった高層のビルから向こうの春空や、さらに高い、さらに遠くの春の空が見える。春の空のような、さり気ない夫婦の会話が聞こえそう。(髙橋正子)
31.桜餅薄い桃色一列に/髙橋句美子
塩漬けの桜の葉に包まれた薄い桃色の桜餅は、季節菓子の中でも特に春らしいもの。季節になれば、たくさん並べて売られる。一列に並べられることもある。菓子舗の店先があかるく彩られ、楽しい季節になる。(髙橋正子)

36.紅梅の莟ふくらむほど淡き/川名ますみ
紅梅が固い莟のときは、紅が濃い。ふくらんでいく程にやわらかな淡い色になっていく。莟がふくらむように、心もふくらんでくる。(髙橋正子)

【髙橋信之特選/7句】
25.音立てて天ぷら揚がる春立つ日/髙橋正子
今日から春。立春寒波で寒い春の初日でした。からりと揚がった熱々の天ぷらが美味しそうです。揚げたてをいただきましょう。 (多田有花)
 
26.青空に枝きらきらと雪のあと/髙橋正子
「雪のあと」の表現に魅かれた。積った雪がきらきら光るのは当然のことであり、誰もが表現する。水気を含み溶けかけて、それでも雪の形を枝に残している姿を表現しているのだと思う。青空と溶けかけた雪の光の表現に魅力を感じた。(吉田晃)
青空を見上げると、枝に残る雪に日の光が反射してきらきらしている。これからの暖かい未来を示している様子が春遠からずを感じさせてくれます。(高橋秀之) 

16.九十三義兄の自筆の賀状来る/祝 恵子
九十三歳という高齢であるのに、自筆で賀状を書く気力と律義さは、素晴らしい。年齢よりずっと若い意識でおられるのだろう。(髙橋正子)
10.芋粥を遺影の母へ供えけり/吉田 晃
18.裸木の白壁に影立たせおり/祝 恵子
19.寒林に水音添いくる母の忌よ/柳原美知子 
27.空を指す枝の幾千芽吹かんと/髙橋正子

【髙橋正子特選/7句】
36.紅梅の莟ふくらむほど淡き/川名ますみ
春の喜びを感じ、日々のふくらみを心待ちにされている。静かな希望に満ちた優しい句ですね。(柳原美知子)

37.梅が咲きあかるい朝となっている/髙橋信之
梅の花が咲いた。きびしい冬とも別れ、いよいよ春となる喜びが、梅が咲く朝を「あかるい」と捉えさせた。(髙橋正子)
10.芋粥を遺影の母へ供えけり/吉田 晃
13.妻と見る高層階から春空を/高橋秀之
18.裸木の白壁に影立たせおり/祝 恵子
19.寒林に水音添いくる母の忌よ/柳原美知子
31.桜餅薄い桃色一列に/髙橋句美子

【入選/17句】
01.春雪の晴れて舞いたる風の空/桑本栄太郎
寒波が押し寄せると太平洋側にもその余波の雪がもたらされます。日本海側の豪雪とは違いすぐに溶けてしまう淡雪であることがほとんど。青空の下を雪片が舞うこともあります。 (多田有花)

05.まんさくや川風ほのと温みける/小口泰與
まんさくの花にほんのり温もりを感じ、一足早く春の訪れに気づきます。 (西村友宏)
07.往年のスターと語らう春の夢/多田有花
昔から「春の夢と言って、はかない事のたとえに言われているが、夢の中のあこがれたスターと語っている青春時代の作者が居る。素晴らしい夢の世界ですね。(小口泰與)

20.蜜柑色のジャム煮る匂い春立てり/柳原美知子
爽やかでみずみずしい香りが春のようです。 (髙橋句美子)

24.お守りを内ポケットに大試験/西村友宏
大学受験でしょう。学問の神様天満宮のお守りでしょうか。やることはやってきた、あとは本番で実力を発揮するのみですね。 (多田有花)

28.寒明けやくるくる変はる空模様/廣田洋一
寒が明け立春を迎えれば「春に三日の晴間なし」とも云われ、空模様は猫の眼のように変わり易くなります。この季節の天候が直截に表現され、季節の変わり目が良く詠いあげられている。(桑本栄太郎)

30.初島の影くっきりと春の雪/廣田洋一
初島は相模湾に浮かぶ静岡県唯一の有人島。春の雪が舞う沖を眺めれば初島の影が黒く浮かんでいます。 (多田有花)

40.立春の川面膨らむ光かな/友田 修
立春の朝、川面に陽が差して水が膨らんでいるように見えると言う、いかにも春らしい景色。 (廣田洋一)

02.雲走り影の走りぬ春の嶺/桑本栄太郎

春の空と嶺。空に雲が走ると、山に雲の影が走る。春の嶺の景色が生きているように思える。(髙橋正子)
03.打ち寄するさざ波光る春の池/桑本栄太郎
春の池にもさざ波が打ちて寄せて光っている。のどかで、平和な春の景色。
(髙橋正子)
06.春灯や忽と鳴りたるメール音/小口泰與
しずかな春の灯の下にいると、メールの着信音が突然鳴る。夜のこの時間、何事かと、心が動く。春灯とメールの着信音の取り合せが、心を動かす。(髙橋正子)
11.榾積まれ春待つ畦のうす緑/吉田 晃
春の畦に榾が積まれている。この榾は、必要なときに家に持ち帰って火にくべられるのだろうが、冬の間の風雨にさらされた感じだ。春を待つ畦が萌え始めた。(髙橋正子)
12.春寒の鳥もう一羽が森を発つ/吉田 晃
春寒い森。見ていると森から一羽飛び発った。するともう一羽が思いついたように飛び発った。(髙橋正子)
15.木の先に新芽をふたつ見つけたり/高橋秀之
枯れ枝とばかり思っていた木に、新芽がふたつ見つかった。たった二つの新芽が愛おしい。(髙橋正子)
21.麦青む田にうすうすと夕日差す/柳原美知子
麦が少しずつ伸びて青々としてきた。夕日がうすうすと差し、青麦に夕焼けが薄く広がるように思えた。(髙橋正子)
32.朧月いつもの道に淡い光/髙橋句美子
いつも帰る道。今日は朧月が柔らかい光を投げかけ、いつもの道が淡い光に包まれている。朧夜の道。(髙橋正子)
41.垣根越しほのかに覗く梅の花/友田 修
垣根越しではあるけれど、ほのかに梅の花が覗いている。ちらっと見た梅の花に、春をむかえたばかりの快さがある。(髙橋正子)

■選者詠/髙橋信之
38.朝の日があかるく窓に梅に差し
朝日が窓や梅にも明るく差してきた。今日も元気に過ごせそうですね。 (祝恵子)

37.梅が咲きあかるい朝となっている
39.桜咲く季節を待てば喜びも

■選者詠/髙橋正子
25.音立てて天ぷら揚がる春立つ日 
26.青空に枝きらきらと雪のあと  
27.空を指す枝の幾千芽吹かんと

■互選高点句
●最高点(5点/同点2句)
26.青空に枝きらきらと雪のあと/髙橋正子
36.紅梅の莟ふくらむほど淡き/川名ますみ