★白すぎて花おおらかに泰山木 正子
いつも見る梅雨空は、雨が降り星が見えません。今日見る梅雨空には、星が瞬いています。じめじめしたうっとおしい日が続く梅雨の季節、ひとときほっとされ、明日の晴天を期待しながら眠りに就かれました。(藤田裕子)
○今日の俳句
朝を歩く吾にポピーの揺れやさし/藤田裕子
何かの用事で、朝、戸外を歩くことがあった。歩く傍にはポピーがそよ風を受けてやさしく揺れている。日常の中にもふっとした小さな詩の世界がある。(高橋正子)
○クィーン・ネックレス
[クィーン・ネックレス/横浜日吉本町]
★夕涼に行き遇うクィーン・ネックレス/高橋正子
「クィーン・ネックレス」という花がある。「女王様の首飾り」。女王様は、エリザベス女王以外には考えられない。わざわざ「クィーン」がつくところが、メルヘン的。この花のピンクが英国女王に似合っているようにも思う。蔓性の花、案外丈夫で、いったん咲いて、剪定して、また咲いてを、しばらく繰り返しているようだ。ちょうど角の家にあるし、ピンクの小花がネックレスのように10センチほど連なっていて、珍しいので、通る人がよく名前を尋ねるらしい。
クイーンネックレスは、タデ科アンティゴノン属で、学名はAntigonon leptopus。メキシコ原産の熱帯つる性で、7月~10月にかけて、ピンク色の花を咲かす。耐暑性はあるが、耐寒性(5度以上)は弱い。日あたりのよい場所、また水はけ、水もちのよい土で育て、フェンス・トレリス等に這わせ、ベランダからも垂らしたりする。別名をアサヒカズラ、アンティゴノン、ニトベカズラという。
コメント
お礼
正子先生、今日の俳句に「ポピー」の句をお取り上げいただきまして有難うございます。
★白すぎて花おおらかに泰山木
泰山木が高く、真っ白な花をたくさん咲かせている光景は、とても美しく雄大に見えます。「白すぎて」に、泰山木の無垢な白を極めた花の美しさを感じます。泰山木のおおらかな姿に包みこまれる思いがいたします。