1月12日(金)

 藤沢
★きらきらと靴かがやせ冬の坂  正子
藤沢は遊行寺坂を想い、拝読しました。冬の坂を往くのは、おそらくハイヒールでもブーツでもなく、正しく歩くためのスニーカーでしょう。斜めに指す冬の日が足もとを照らし、その健康的な歩みが「きらきらと」日を返しながら、進みます。洒落た景色の中に、強さがうかがえる、美しい御句と存じます。 (川名ますみ)

○今日の俳句
凧揚の空に続く多摩川の空/川名ますみ
多摩川の河原は、野球場やテニスコート、広場などがある。広場には風もあって、凧揚げには格好の場所。揚がる凧には、そこの空だけでなく、多摩川の空の続きがある。(高橋正子)

●寒気と倦怠感、咳と痰。熱がないと思っていたが測ってみると37°8.喘息の予防薬と、咳、痰の薬、ルルの栄養ドリンクを飲んで休む。悪寒がずっとしていたので、熱が続いていたみたいだ。

俳句界の結社広告3月号の原稿4句をメールする。月1回の月例句会の投句と毎日のデイリー句会の投句より選ぶ。デイリー句会は、ありきたりの句も多いが選択すれば、緊張感がある句が見つかりほっとする。

福田医院で信之先生の眼科の紹介をしてもらう。センター北眼科。今日午後診察に行く予定を明日午前に伸ばす。

○檸檬(レモン)

[レモン/横浜日吉本町]

★檸檬青し海光秋の風に澄み/西島麦南
★冷蔵庫レモンスライス蔵ひ置く/宮津昭彦
★レモン切るより香ばしりて病よし/柴田白葉女
★嵐めく夜なり檸檬の黄が累々/楠本憲吉
★暗がりに檸檬泛かぶは死後の景/三谷昭
★舌平目半切檸檬絞りけり/能村研三
★恋ふたつレモンはうまくきれません/松本恭子
★レモンはいつも人を信じている彩だ/徳永操

 レモン(檸檬、英語: lemon、学名: Citrus limon)は、ミカン科の1種で、柑橘類の1種の常緑低木。またはその果実のこと。原産地はインド北部(ヒマラヤ)。樹高は3mほどになる。枝には棘がある。葉には厚みがあり菱形、もしくは楕円形で縁は鋸歯状。紫色の蕾を付け、白ないしピンクで強い香りのする5花弁の花を咲かせる。果実はラグビーボール形(紡錘形)で、先端に乳頭と呼ばれる突起がある。最初は緑色をしているが、熟すと黄色になり、ライムにもよく似ている。
 レモンは柑橘類の中では四季咲き性の強い品種である。鉢植え・露地植えのいずれでも栽培が可能であるが、早期の収穫を目指す場合は鉢植えの方が早く開花結実する。栽培品種の増殖は主に接木・挿し木で行なわれる。日本での栽培地は主に、蜜柑などの柑橘類の栽培地と同じである。
 主に果汁を食用に利用する。非常に酸っぱく、pHは2を示す。レモンを絞るには専用のレモン絞り(スクイザー)が用いられることが多い。薄く輪切りにした果実は、紅茶の風味付けにしたり(レモンティー)、切り込みを入れてグラスの縁に差し、コーラなどの炭酸飲料やカクテルの飾りにされる。
 レモンを題材とした作品に、梶井基次郎『檸檬』:主人公が檸檬を爆弾にみたて、丸善を爆破する幻想に駆られる物語、さだまさし『檸檬』:梶井の小説をヒントにしつつ、舞台を御茶ノ水に置換え、青春時代の恋愛の無常さを描いた楽曲、ヨハン・シュトラウス2世 『レモンの花咲くところ』(シトロンと訳す場合もあり)、高村光太郎 『レモン哀歌』妻智恵子との死別を書いた詩、などがある。

◇生活する花たち「冬桜・水仙・万両」(横浜日吉本町)

自由な投句箱/1月11日~20日(2018年)


生き生きと、みずみずしい俳句を期待しています。

※当季雑詠3句(新年・冬の句)を<コメント欄>にお書き込みください。
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今日の秀句/11日~20日(2018年)


1月20日(1句)

★大寒と言えばいつもや青空に/桑本栄太郎
大寒の入り。そういえば、大寒に入る日はいつも青空だ。大気が透徹して青空が限りなく広がる。(高橋正子)

1月19日(2句)

★底冷えや星の光のとがりたる/廣田洋一
底冷えのする夜、星の光が鋭く尖る。厳しい寒さに星はきりりと美しさを増す。(高橋正子)

★畝の間の水のきらめき寒ゆるむ/桑本栄太郎
畑の畝の間の水たまりは、春を促す雨が降った後であろうが、煌めいて、「寒ゆるむ」を実感させてくれる。(高橋正子)

1月18日(1句)

★早梅や竹林の風柔らかし/廣田洋一
「風柔らかし」の感覚がよい。早梅を見つけると、竹林を吹く風もしなやかに、柔らかくなる。(高橋正子)

1月17日(1句)

★隠れ沼へ冬三日月の光かな/小口泰與
冬の厳しく澄み切った世界がいい。(高橋正子)

1月16日(2句)

★禽立ちて冬晴れの沼ありにけり/小口泰與
禽の飛び去った後の冬晴れの沼。静かでありながら、晴れやかで何か小さなものが動く気配がする。(高橋正子)

★生牡蠣やさっと啜れる海の味/廣田洋一
生牡蠣は生きのいいところをさっと食すのがいい。口に含んだとたんの潮の香が立つのが牡蠣の良さ。(高橋正子)

1月15日(1句)

★頂に立てば眩しき寒の沖/多田有花
「寒の沖」がただ「眩しい」。夾雑物のないすっきりとした景色がいい。(高橋正子)

1月14日(1句)

★裏庭を風のかおらす水仙花/小口泰與
裏庭に咲く水仙を風が吹いて香らせる。裏庭は水仙の香りに満ちて、静かでとても清々しいのだ。(高橋正子)

1月13日(1句)

★枯枝のひろがる天の青さかな/古田敬二
「枯枝」の清潔さが天の青さに際立っている。枯枝とはとはいうものの、内側にはいきいきと樹液が巡っている。(高橋正子)

1月12日(1句)

★写真機をしかと構えり寒禽に/小口泰與
野山に出れば、寒禽の声が飛び交う。写真機を構えて寒禽の様子を撮ろうと構える。被写体の寒禽に、ぐっとカメラを構える心意気。(高橋正子)

1月11日(1句)

★生駒山二日の朝日東より/河野啓一
生駒山が見えるところに住む人にとっては、目を向ければいつも存在する親しい山。新年二日の朝日も東より昇り、新年が歩み始めた心強さ。(高橋正子)

1月11日~20日(2018年)


1月20日(4名)

●小口泰與
湯湯治や現にもどる空っ風★★★★
寒靄の鍋割山へ朝日かな★★★
妻を呼ぶ間にも消えけり冬の虹★★★

●廣田洋一
水仙や木々の根方に乱れ咲く★★★★
大寒と言えど穏やか朝日差す★★★
人恋し大寒の午後待ち合わす★★★

●桑本栄太郎
大寒と言えばいつもや青空に★★★★
大寒の入り。そういえば、大寒に入る日はいつも青空だ。大気が透徹して青空が限りなく広がる。(高橋正子)

秀才の世は儚きや寒雷忌★★★
若枝の青く色めき寒ゆるむ★★★

川名ますみ
次々に話したきこと寒夕焼★★★★
冬雲短くもなき七七日★★★
法事終え故人の近き冬茜★★★

1月19日(3名)

●小口泰與
たっぷりと朝日吸い込み霜畳★★★
赤城より風花舞いて鳶も舞い★★★★
風に立つ白衣観音寒茜★★★

●廣田洋一
頬冷た襟元締める朝の風★★★
朝一番冷たき事務所冷たき手★★★
底冷えや星の光のとがりたる★★★★
底冷えのする夜、星の光が鋭く尖る。厳しい寒さに星はきりりと美しさを増す。(高橋正子)

●桑本栄太郎
暁闇の空に寒林絡み居り★★★
工場の朝の蒸気や寒ゆるむ★★★
畝の間の水のきらめき寒ゆるむ★★★★
畑の畝の間の水たまりは、春を促す雨が降った後であろうが、煌めいて、「寒ゆるむ」を実感させてくれる。(高橋正子)

1月18日(3名)

●小口泰與
三山は色をたがえて春を待つ★★★
空風や自転車下りし女学生★★★★
空風や髪逆立てし受験生★★★

●廣田洋一
公園にぽつりと灯る梅早し★★★
縁側の日はさんさんと冬の梅★★★
早梅や竹林の風柔らかし★★★★
「風柔らかし」の感覚がよい。早梅を見つけると、竹林を吹く風もしなやかに、柔らかくなる。(高橋正子)

●桑本栄太郎
カーテンを開けて滴や寒緩む★★★
畝の間に水の溜まりて寒緩む★★★★
冬晴れや回送電車の車庫へ入る★★★

1月17日(3名)

●小口泰與
隠れ沼へ冬三日月の光かな★★★★
冬の厳しく澄み切った世界がいい。(高橋正子)

老犬の長き涎や冬銀河★★★
峠より突き抜けてくる冬の風★★★

●廣田洋一
ちらほらと降りては消ゆる雪の花★★★
雪の朝そつと片足埋めてみる★★★
雪の下水の氷らぬスケート場★★★

●桑本栄太郎
竹筒の灯かり哀しき阪神忌★★★★
音もなく降る雨眠く寒緩む★★★
寒緩むとは云え一日雨となり★★★

1月16日(5名)

●多田有花
やわらかく食せり寒の干柿を★★★
一月やゆっくりトレイルランニング★★★
電気代はねあがりたり寒きびし★★★
全く同感です。

●小口泰與
隠れ沼の枯木に日差し鳥の声★★★
禽立ちて冬晴れの沼ありにけり★★★★
禽の飛び去った後の冬晴れの沼。静かでありながら、晴れやかで何か小さなものが動く気配がする。(高橋正子)

冬の梅瀬に沿う道へ日差しかな★★★

●廣田洋一
生牡蠣やさっと啜れる海の味★★★★
生牡蠣は生きのいいところをさっと食すのがいい。口に含んだとたんの潮の香が立つのが牡蠣の良さ。(高橋正子)

生牡蠣のとろりとしたるr月★★★
味噌鍋や野菜の底に牡蠣潜む★★★

●古田敬二
切干に刻めば大根水を噴く★★★★
まっすぐに冬の木立と我が影と★★★
厳冬に耐える野菜の草を抜く★★★

●桑本栄太郎
寒釣の湾処に一人桂川★★★
なだらかに生駒嶺うねり冬の雲★★★
冬ざれの祇園小路や勇歌碑★★★

1月15日(4名)

●小口泰與
赤城山(あかぎ)暮れ利根川(とね)も暮れけり掘炬燵★★★
石仏の目じり長きや日脚伸ぶ★★★
夕さりの太子の井戸へ冬日影★★★

●多田有花
日脚伸ぶ入日は北へ歩みおり(原句)
日脚伸ぶ入日は北へ歩みけり★★★★(正子添削)

午後三時裸木の影長く伸び★★★

頂に立てば眩しき寒の沖★★★★
「寒の沖」がただ「眩しい」。夾雑物のないすっきりとした景色がいい。(高橋正子)

●廣田洋一
稲の花厨に飾る小正月★★★★
「餅花」を地方によっては「稲の花」とも呼ぶ。養蚕の盛んなところでは「繭玉」と呼ばれる。

ヘルパーさん装い新た小正月★★★
缶詰の小豆で済ます小正月★★★

●桑本栄太郎
君を抱き夢の旅路へ暖鳥★★★
午後の日に盛りとなりぬしづり雪★★★
寒柝の団地にひびく夜更けかな★★★

1月14日(4名)

●小口泰與
裏庭を風のかおらす水仙花★★★★
裏庭に咲く水仙を風が吹いて香らせる。裏庭は水仙の香りに満ちて、静かでとても清々しいのだ。(高橋正子)

寒月や沼寂寞の木木の影★★★
灯の消えし足尾銅山虎落笛★★★

●廣田洋一
励ましの声掛け合ひて冬薔薇★★★
冬薔薇一輪挿しの花瓶かな★★★
闘病の友思ひ出す冬薔薇★★★

●多田有花
暖かき布団の引力寒の朝★★★
枯蓮に空どこまでも晴れ渡り★★★★
のんびりと陽を浴びている冬の山★★★

●桑本栄太郎
剪定の切り口白く冬ざるる★★★
枯蘆の水面疎らに日暮れけり★★★
どんど火の開く闇夜の朝かな(原句)
どんど火が闇夜を開き朝となる★★★(正子添削)

1月13日(5名)

●廣田洋一
寒の朝隣家の灯り確かめる★★★
急ぎ足早めるほどに息白し★★★
起き立てのコーヒー香る冬の朝(原句)
起き立てにコーヒー香る冬の朝★★★(正子添削)

●多田有花
どんど焼知らせる朝の町内放送★★★
寒風の空に枝張る欅かな★★★
陽は日ごと明るし寒波つのれども★★★

●小口泰與
寒梅や碧虚の下の城の跡★★★
朝日刺す榛名山(はるな)へ忽と吹雪かな★★★
線香の消えんとするや大嚏★★

●古田敬二
黒く伸び冬の木立と我が影と★★★
枯枝のひろがる天の青さかな★★★★
「枯枝」の清潔さが天の青さに際立っている。枯枝とはとはいうものの、内側にはいきいきと樹液が巡っている。(高橋正子)

我も枯れ冬木も枯れて影伸ばす★★★

●桑本栄太郎
丘上の風の日射しや梅探る(原句)
丘上の風と日射しや梅探る★★★★(正子添削)
もとの句の「風の日射し」は、わかりにくい。「の」を使い方にご注意ください。

光るものありて踏みみる初氷★★★
枯蘆の水面疎らに日暮れけり★★★

1月12日(4名)

●小口泰與
写真機をしかと構えし冬の禽(原句)
写真機をしかと構えり寒禽に★★★★(正子添削)
野山に出れば、寒禽の声が飛び交う。写真機を構えて寒禽の様子を撮ろうと構える。被写体の寒禽に、ぐっとカメラを構える心意気。(高橋正子)

座布団をかえす高座や寒紅梅★★★
縄文のビーナスの胸実千両★★★

●多田有花
寒の陽の窓に明るし風荒れる★★★
列島の背にのしかかる寒波かな★★★
古タオル外の蛇口に巻く寒夜★★★

●桑本栄太郎
雪晴やはるかに臨む白き嶺★★★
外つ人の初撮りなるや冬の京★★★
竹刀持て裸足走るや寒稽古★★★

●廣田洋一
電飾の青き灯りや寒の雨★★★
梅の木を黒く見せける冬の雨(原句)
梅の木を黒々濡らす冬の雨★★★★(正子添削)
団栗の木をかさかさと冬の雨★★★

1月11日(4名)

●廣田洋一
ゆで小豆一缶用意鏡開★★★
鏡開喜寿目指す道開きけり★★★
鏡開き汁粉待ちをる朝稽古★★★

●小口泰與
鍬振るう赤城颪に刃向かいて★★★
沼凍てて断頭台の小舟かな★★★
白鳥の鋭声や夕日一筋に★★★

●河野啓一
 =変松年始に入院を余儀なくされて-
去年ことし病院食の味薄く★★★
生駒山二日の朝日東より★★★★
生駒山が見えるところに住む人にとっては、目を向ければいつも存在する親しい山。新年二日の朝日も東より昇り、新年が歩み始めた心強さ。(高橋正子)

孫のフながめ一日寝正月★★★

●桑本栄太郎
大橋を人の行き交うゆりかもめ★★★
南座の工事足場や冬の京★★★
べつたらの試食もありぬ八坂前★★★