3月16日(月)


曇り。夜は、冷え込む。

黄水仙誰がためなりぬ墓の花    正子
巻きずしに三葉芹こそかぐわしき  正子
勿忘草売られておりぬ卒業期    正子 
  
●「俳壇年鑑2020年版」の花冠広告の校正。訂正なしでFAX。3月発売予定。

●活けた薔薇の一本がしおれている。うん?と思い花瓶を見ると水が減っている。しおれたのは水につかってなかった。吸い上げる水の量に驚く。

3月15日(日)


晴れ。きのうほど寒くないが、空気は冷たい。

春の水たっぷり吸わせ薔薇を剪る    正子
ピザトーストパンの軽さは春らしき   正子

●バレンタインのお返しと言って、ゴディバのチョコレートクッキーロールをもらう。めったにないおいしさ。今年からバレンタインンのチョコはやめてだれにもあげていない。でもお返しがあったのだ。悪いので、句美子が送ってくれた薔薇を数本あげた。

●午前中ガスレンジとその周りを掃除。意外と短時間でできた。ガスレンジを買い替えようと決心して、午後日吉東急のヤマダ電機へ行く。ちょうどいいのを見つけて買うことにした。が、ガスホース60センチを頼むと、売り切れ。店員は、今あるのを使えばと言う。で、買う気をなくす。

3月14日(土)


雨のちみぞれ。

薔薇の箱春の霙に濡れおり    正子
春の霙バケツに薔薇をとりあえず 正子

●句美子が新潟の薔薇農家からの薔薇の花を送ってくれた。受け取りの判子を押そうとすると、冷たい雨のなか大きな箱を届けてくれたにも関わらず、宅配の人はにこにこしている。荷物が花とわかっていたからだろうか。色は、黄色とピンク、それぞれ10本。

花瓶に入りきらないので、バケツに入れて玄関の外に置いた。通路を行く人が楽しめるだろう。雨はみぞれに代わって薔薇がかわいそうでもあったが、みぞれの降るなかの薔薇は、めったに見れない。

自由な投句箱/3月11日~20日


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今日の秀句/3月11日~20日

3月20日(1句)

★全身に陽を受け伸びる楤若芽/
古田敬二
棒のような楤の木に若い芽が出ていて、その芽を掻いて食用にするが、そのの若芽は、山畑で全身に陽を受けて伸びている。全身に陽を受けて伸びる健やかさがいい。(高橋正子)
3月19日(1句)

★ 春潮のはるか遠くに隠岐の島/桑本栄太郎
この句は、春潮と隠岐の島が醸す情緒がかなめ。隠岐の島は、島根県の北80kmにある。古く遠流の島として、また自然がそのま残る島として眺めれば、どんな思いになるだろう。「はるか遠くに」に作者の思いがある。(高橋正子)
3月18日(2句)
★春蘭や源流の水光りける/小口泰與
渓流をさかのぼり、源流に至ると、そこに春蘭が咲いている。源流の水も春の光にかがやき、春蘭の花もはじけるように咲いている。確かな春だ。(高橋正子)

★初つばめ朝日に翼きらめかせ/多田有花
初つばめが見られた。朝日に翼をきらめかせ、さっそうと飛ぶ姿に、なつかしささえ覚える。ずいぶん暖かくなった。(高橋正子)

3月17日(2句)
★てんからの釣り人遡上初わらび/小口泰與
渓流をのぼってゆくとわらびがある。今年初めてわらびは、釣果もさることながら、春のうれしさだ。(高橋正子)
★姪甥と会うのも久し彼岸かな/廣田洋一
彼岸の句に波郷の「兄妹の相睦みけり彼岸過」がある。彼岸は、身内のものたちの心がおだやかに通うときでもあるように思う。(高橋正子)
3月16日(2句)

★ 園児らのままごとの声暖かし/廣田洋一
園児らがままごとをしているかわいらしい声を耳にした。日差しもあたたかく、ほっこりと和む気持ちに。(高橋正子)
★ 忙しげ風に揺られて初黄蝶/古田敬二
黄色を初めて目にしたものの、まだ冷たい風が吹いて、黄蝶はなぶられがち。小さきものの愛おしさ。(高橋正子)

3月15日(1句)

★自転車の集結したり春休み/桑本栄太郎
「集結したり」が青春らしく面白い。春休みになり、自転車をもって集まった生徒たち。これから大勢で出かけようというのだ。青春真っただ中のさわやかさがいい。(高橋正子)

3月14日(2句)

★浅間燃え襞黒黒と雪解かな/小口泰與
今なおA級活火山として噴煙をあげる浅間山は、燃える山と言えよう。雪解けに山の地熱が関係するかどうか知らないが、この句からは、山の熱が雪解けを促している印象だ。「襞黒黒」が実感。(高橋正子)

★じゃが芋の芽を温めて畝静か/古田敬二
じゃが芋を地中深く植えて、そのあとは、芽が地上に出るのを待つばかり。今は土が芽を静かに温めている時。静かな畝は生きている。(高橋正子)

3月13日(1句)

★茎立ちや独り暮らしの峡の家/小口泰與
山峡の集落。独り暮らしの家もあって食べ余した畑の菜は茎立っている。薹が立ったり花をつけたりして峡の村に春が確かに来ている。(高橋正子)

3月12日(2句)

★春の湖画布いっぱいの色使い/小口泰與
春の湖の色あいを見れば、絵心が誘われるというもの。春の湖を思い切り描いている人がいるのだろう。画布いっぱいの色使いに、春の色を見た。(高橋正子)

★白れんの今日は飛び翔つ日差しかな/桑本栄太郎
白れんがほぼ満開となり、日差しを受けると花びらが開き空へ飛び翔つような姿勢になる。
「飛び翔つ日差し」に実感があって、上手。(高橋正子)

3月11日(2句)

★永き日の仏舎利塔に猫二匹/多田有花
「永き日」がよく効いている。永き日だからこそ、二匹の猫も釈迦のほとりにいたがる。極楽にも似た雰囲気がある。(高橋正子)

★歩みゆく丘の田道や春帽子/桑本栄太郎
なんでもないような句だが、「春帽子」に味わいがあっていい。春帽子をかぶるのは少々年取った男性がいい。風に寒さはあるもののあたたかい丘の田道が快い。(高橋正子)