7月1日(月)


曇り、時々小雨。
今日より7月。
午前中そごうへ元希の甚平を買いに行く。青色に椰子の絵柄、くまの子がところどころに。
葛水ようかんとエコルセをお土産に買う。葛の入った水ようかん。葛が入っているせいか、よく冷えている。

出版社から俳句の原稿料が届く。俳句の原稿料をもらうってことは、気持ち的に落ち着かない。

雨粒のすべりやすかり青芒       正子
冷え切って葛ようかんの静かなる    正子
エコルセのほろほろ崩れ梅雨の夜    正子
甚平の柄にヤシの木くまの子ら     正子
らっきょうの瓶にあること涼しかり   正子
玉葱が届く普段の生活に        正子
茗荷の子紫蘇の葉二つ揃え買う     正子
霧雨のときどき光り夜の梅雨      正子
青山椒売られし時に買い逃し      正子
花苗の花もぱっちり百日草       正子

自由な投句箱/7月1日~10日


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今日の秀句/7月1日~10日


7月10日(1句)

<沖縄平和祈念公園>
★梅雨晴や広々と海見えるところまで/多田有花
梅雨晴で、心がひろびろと広がる。海が見えるところまで、すっきりと晴れている。梅雨晴の開放感がいい。平和祈念公園ともなれば、思いははるかとなる。(高橋正子)

7月9日(1句)

★青柿の葉影に暗く太りけり/桑本栄太郎
青柿は葉隠れに実を付けて、葉の色に紛れている。実を付けたばかりは頑ななほど堅そうで、緑が暗い。「暗く太り」が発見。(高橋正子)

7月8日(3句)

★水平線に白雲並ぶ夏の朝/廣田洋一
水平線に何もない日もある。今朝は、白い雲が並んび、作者を呼んでいるような感じがする。すっきりとした夏の朝だ。(高橋正子)

★海晴れて夏の青さの戻りけり/多田有花
海が晴れると海の色が変わる。今日は夏の青さだ。記憶にある夏海の青が蘇った。(高橋正子)

★蛇行せる岸辺にひとつ青胡桃/小口泰與
蛇行をする川の岸辺。川上から運ばれてきたのだろう、青胡桃が引っかかっている。青胡桃は風で落ちたのか、落とされたのか、青胡桃の旅を想像する。(高橋正子)

7月7日(1句)

<ぱいかじ島唄ライブ>
★夏の夜は沖縄料理と島唄と/多田有花
沖縄を体験するのには、料理はもっともなのだが、それに島唄を聞くと、島民の心と気持ちが重なるような思いになるのではないだろうか。「島唄」が効いた。(高橋正子)

7月6日

該当句なし

7月5日(2句)

★柔らかき緑溢れるフィヨードル/廣田洋一
フィヨールドの夏は、緑が際立つ。「柔らかき緑」がやさしく夏を彩って旅を和ませてくれるようだ。(高橋正子)

 世界遺産・中城城跡
★夏空や残りし石垣の緻密/多田有花
残りった石垣に思いがある。緻密に積み上げられた石垣に人の歴史が刻まれている。(高橋正子)

7月4日(2句)

★オスロの空赤く光れる桜の実/廣田洋一
「オスロの空」と「桜の実」が北欧のメルヘンを想起させてくれるきれいな句だ。(高橋正子)

★石垣に座れば鳥来る夏の海/多田有花
石垣に座って海を見ていると、つぎつぎ、いろんな鳥がやって来る。見ていて楽しくなる。少年少女にかえれるような世界。(高橋正子)

7月3日(1句)

★雨蛙覚満淵を圧倒す/小口泰與
「覚満淵」は小尾瀬と呼ばれる湿原。雨蛙がその湿原を圧倒し、湧き上がるかのように鳴いている。湿原の夏を謳歌する雨蛙。覚満淵に支えられた句。(高橋正子)

7月2日(2句)

★陽の温み残るピーマン五つ取る/古田敬二
家庭菜園のピーマン。五つがちょうど取りごろ。それをもぐと陽の温みが残っている。夏の日差しに育ったピーマンだ。(高橋正子)

首里城
★海見える石垣に揺れハイビスカス/多田有花
海、石垣、ハイビスカスの取り合わせが夏らしく涼しそうだ。(高橋正子)

7月1日(1句)

★ででっぽと山鳩鳴きぬ梅雨晴間/桑本栄太郎
夏の朝、山鳩の声を聞くとあたりに涼しさが漂う。そんな印象が私にあるせいか、山鳩の声を聞くと夏が来たと思う。梅雨の晴間、のどかに涼しい。(高橋正子)

7月1日~10日


7月10日(4名)
小口泰與
ソーダ―水舟より降るる二人連★★★
兄弟は皆八十路なり雲の峰★★★★
梅雨寒の和紙にぽとりとインクかな★★★

多田有花
<沖縄平和祈念公園三句>
夏の海望みし平和祈念堂★★★
平和祈念公園夏の蝶が舞う★★★
梅雨晴や広々と海見えるところまで★★★★
梅雨晴で、心がひろびろと広がる。海が見えるところまで、すっきりと晴れている。梅雨晴の開放感がいい。平和祈念公園ともなれば、思いははるかとなる。(高橋正子)

廣田洋一
咲ききりて横になりたる百合の花★★★
役終えし百合の頭を切り落とす★★★
俳人か枯れし紫陽花見詰めをり★★★

桑本栄太郎
晴れ居ても又雨雲の梅雨晴間★★★
川べりの地道歩めばきりぎりす★★★★
梔子の甘き香風の夕闇に★★★

7月9日(4名)

小口泰與
雨蛙赤城全山支配せり★★★
冷汁や貨物列車の長き列★★★
冷麦や明治時代のガラス窓★★★

多田有花
太陽の下沖縄のアロハシャツ★★★
<ひめゆりの塔二句>
乙女らの慰霊碑に手向けハイビスカス★★★
夏の花彩るひめゆり資料館★★★

桑本栄太郎
花びらの下向く頃や額の花★★★
青柿の葉影に暗く太りけり★★★★
青柿は葉隠れに実を付けて、葉の色に紛れている。実を付けたばかりは頑ななほど堅そうで、緑が暗い。「暗く太り」が発見。(高橋正子)

校庭のフェンスに沿いぬ夾竹桃★★★

廣田洋一
飯笊の飯を掬ひてお茶漬けとせり★★★
猫飯や海外出張のご馳走なり★★★
お茶漬けや猫飯と言ふ人の有り★★★

7月8日(4名)

廣田洋一
はまなすや河口に近き道の端★★★
水平線に白雲並ぶ夏の朝★★★★
水平線に何もない日もある。今朝は、白い雲が並んび、作者を呼んでいるような感じがする。すっきりとした夏の朝だ。(高橋正子)

川縁の色とりどりに夏の花★★★

多田有花
<ホテルモントレ沖縄>
貝殻を皿に飾りし夏の朝★★★
海晴れて夏の青さの戻りけり★★★★
海が晴れると海の色が変わる。今日は夏の青さだ。記憶にある夏海の青が蘇った。(高橋正子)
リゾートの真白き教会夏の朝★★★★

小口泰與
蛇行せる岸辺にひとつ青胡桃★★★★
蛇行をする川の岸辺。川上から運ばれてきたのだろう、青胡桃が引っかかっている。青胡桃は風で落ちたのか、落とされたのか、青胡桃の旅を想像する。(高橋正子)

登校の列乱れしや蟻の列★★★
鳥声や農夫昼寝の畦十字★★★

桑本栄太郎
煙為すミストシャワーや商店街★★★★
しみじみと裸身横たえ梅雨の風呂★★★
湯上りの夜気心地良き梅雨の宵★★★

7月7日(3名)

多田有花
<ぱいかじ島唄ライブ>
紅芋もシークワーサーもある梅酒★★★
夏の夜は沖縄料理と島唄と★★★★
沖縄を体験するのには、料理はもっともなのだが、それに島唄を聞くと、島民の心と気持ちが重なるような思いになるのではないだろうか。「島唄」が効いた。(高橋正子)

<ホテルモントレ沖縄>
胡蝶蘭飾られ朝のテーブルに★★★

小口泰與
ハンカチを置き忘れたり無言館★★★
真白な和紙かぶせある夏料理★★★★
くちなしの待合室に佳人かな★★★

桑本栄太郎
初蝉のその一声が蝉しぐれ★★★★
心地良き風の窓辺や夕映えに★★★
梔子の甘き香風に日暮れけり★★★

7月6日(4名)

廣田洋一
夏花の屋根を覆へる農家かな★★★
水鏡街を映せる夏の海★★★★
古の王妃を囲む夏の花★★★

多田有花
<琉球村>
水牛やハイビスカス咲くサーターヤー★★★★
(サーターヤーは沖縄言葉で砂糖屋のこと)
<ぱいかじ島唄ライブ二句>
島唄やオリオンビールを飲みながら★★★
海ぶどうたっぷり盛られ夏料理★★★★

小口泰與
一円の噴井に踊る朝かな★★★
滝の前カメラすっぽり水飛沫★★★★
岩を打つ水の切っ先男滝★★★

桑本栄太郎
朝涼の夜気のこりたる未明かな★★★
との曇る空に陰なし溽暑来る★★★
昼寝子に近づき去りぬ選挙カー★★★

7月5日(4名)

廣田洋一
水しぶき真白にはねて滝落ちる★★★

滝を背に跳ね踊りたる「妖精」かな(原句)
妖精の跳ね踊るかな滝を背に★★★★(正子添削例①)
滝を背に青衣の妖精跳ね踊る(正子添削例②)

柔らかき緑溢れるフィヨードル★★★★
フィヨールドの夏は、緑が際立つ。「柔らかき緑」がやさしく夏を彩って旅を和ませてくれるようだ。(高橋正子)

多田有花
<世界遺産・中城城跡>
夏空や残りし石垣の緻密★★★★
残りった石垣に思いがある。緻密に積み上げられた石垣に人の歴史が刻まれている。(高橋正子)

<琉球村二句>
夏服が訪ねる琉球古民家を(原句)
夏服で訪ねる琉球古民家を★★★★(正子添削)
添削句も「で」が問題ですが、お考えいただければと思います。

琉球の踊りを見たり夏座敷★★★

小口泰與
たっぷりの田水に風の植田かな★★★
山裾の噴井に銭の光かな★★★★
鳥声や赤城のすそ野青田風★★★

桑本栄太郎
校庭の金網に沿う夾竹桃★★★

捩花の下草刈られ捩れけり(原句)
捩花の下草刈られ捩じれ立つ★★★★(正子添削)

葉柳の風に凭るる川辺かな(原句)
葉柳の茂りて風に凭るるよ★★★★(正子添削)

7月4日(4名)

廣田洋一
銅像も噴水浴びる花壇かな★★★★
オスロの空赤く光れる桜の実★★★★
「オスロの空」と「桜の実」が北欧のメルヘンを想起させてくれるきれいな句だ。(高橋正子)

フィヨルドの切り立つ崖や夏の川★★★

多田有花
<世界遺産・中城城跡三句>
梅雨曇いくつも石のアーチを潜る★★★
梅雨空を幾度も飛びぬ空軍機★★★★

鳥が来る夏の海見ゆ石垣に(原句)
石垣に座れば鳥来る夏の海★★★★(正子添削)
石垣に座って海を見ていると、つぎつぎ、いろんな鳥がやって来る。見ていて楽しくなる。少年少女にかえれるような世界。(高橋正子)

小口泰與
水槽に寄るや目高の目の光★★★
五月野や衣装ぬれたる二人連★★★
夏畑や動作せわしき人と鶏★★★★

桑本栄太郎
鳩鳴けば”ノアの箱舟”梅雨晴間★★★
蒼き灯の点る夜道や誘蛾燈★★★
どの子等も幼顔なり夜振の火★★★★

7月3日(4名)

小口泰與
雨蛙覚満淵を圧倒す★★★★
「覚満淵」は小尾瀬と呼ばれる湿原。雨蛙がその湿原を圧倒し、湧き上がるかのように鳴いている。湿原の夏を謳歌する雨蛙。覚満淵に支えられた句。(高橋正子)

鳥声や畝間にひょこと雨蛙★★★
梅雨晴や短パン破棄し女の子★★★

多田有花
<那覇市立城西小学校>
南西風にシーサー戴く小学校★★★
<世界遺産・中城城跡二句>
万緑へ護佐丸カートで向かいけり★★★
城跡に蘇鉄の花の咲きにけり★★★★

桑本栄太郎
雨雲の峰ふところに五月闇★★★
との曇る侭に暮れ行く梅雨の山★★★
早風呂の宵の口なり梅雨の闇★★★★

古田敬二
梔子の厨に白く香りけり★★★
法面を紫に染めアガパンサス★★★★
新じゃがを切れば包丁に残る影★★★

7月2日(4名)

古田敬二
二杯目の豆のご飯の塩加減★★★
赤黄色緑紺色夏野菜★★★
陽の温み残るピーマン五つ取る★★★★
家庭菜園のピーマン。五つがちょうど取りごろ。それをもぐと陽の温みが残っている。夏の日差しに育ったピーマンだ。(高橋正子)

多田有花
<首里城三句>
海見える石垣に揺れハイビスカス★★★★
海、石垣、ハイビスカスの取り合わせが夏らしく涼しそうだ。(高橋正子)

守礼門夏の日差しの戻りけり★★★★
沖縄そばにソフトクリームを添えて★★★

小口泰與
梅雨寒や木の長椅子の軋みおり
大沼小沼(おの、この)の赤城七峰梅雨の雷★★★
茶柱の立ちたる朝餉目高の子★★★★

桑本栄太郎
 団地改装工事本日終了
工事終え安堵しきりや玉の汗★★★
涼風の葉擦れの音の並木かな★★★
かしましくすずめ塒へ宵涼し★★★★

7月1日(4名)

多田有花
<首里城三句>
梅雨空や琉球伝統菓子を食ぶ★★★
さみだれの上がりぬ城を巡るうち★★★
龍こそは王の象徴夏盛ん★★★★

小口泰與
三山の見ゆる我家や夏霞★★★
折も折妻の指さす二重虹★★★★
滔滔と田川流るる夏燕★★★

廣田洋一
この道の先に架かれる虹の橋★★★
堰落ちる水のかけたる小さき虹★★★★
高きビルをまたぎて虹の立ちにけり★★★

桑本栄太郎
深梅雨や雨音止みて目覚め居り★★★
ででっぽと山鳩鳴きぬ梅雨晴間★★★★
夏の朝、山鳩の声を聞くとあたりに涼しさが漂う。そんな印象が私にあるせいか、山鳩の声を聞くと夏が来たと思う。梅雨の晴間、のどかに涼しい。(高橋正子)

山梔子の花に夕闇迫りけり★★★